槍ヶ岳山荘の朝
槍ヶ岳山荘の朝は4時半に起床し、ごそごそ用意を始めました。
外は真っ白です。
何度も外を見てみるけど、雪はやまず、もう覚悟を決めて隊長と二人下山しようと話し合いました。
私がアイゼンなくても、隊長が持っているから隊長先頭でゆっくり下ろう、新雪だし大丈夫だから、と隊長頼もしいお言葉😊
エキスパートのみなさんは、自炊コーナーで自炊したりして、山小屋で朝食は食べないんでしょうか。
夕べの達人も、男子組も半数以上は山荘の朝食は摂らずに、自炊室で各自用意しているようでした。
夕べ抱きかかえられてきた中高年の女性も、食堂に朝食を食べに来ていました。
回復してよかった😊
朝食後、6時過ぎに出発しようと支度を整え、北穂の部屋のドアが開いたので、達人や談話室でお見かけした人達に、手を振ってさようならのご挨拶。
達人Kさんは神様のようでした
1階で靴紐をしめて、出かけようとしたところ、達人が部屋から降りてきて、ソロ女子のAちゃんと一緒に下山しますけど、一緒にいかがですか?となんともありがたいお申し出😊
ぜひお願いしますと、即答する我ら😁
ソロ女子のAちゃんと夕べ少し話しましたが、Aちゃんは上高地から山荘まで一気に11時間かけて登ってきて、槍沢以降は誰ともすれ違わず、雪も降ってきて心細かったと。山荘到着4時すぎは吹雪いていました。アイゼンは持ってないと。
私は人様のこと言えませんけど、Aちゃんひとりで下山大丈夫かいな、とちょっと心配に思っていたのでした。
そうは言っても、私達に人様をサポートするまでの力はなく、夕べ、達人とAちゃんがストーブの前で歓談していて、どうも達人が放っておけなくなったと思われる。私の勝手な推測😄
達人Kさんに、外は1月の冬山のように寒いから、着込めるだけ着込むようにとアドバイスされ、私は6枚着込んで着ぶくれよ😅
水は凍る可能性があるからと、真水じゃない水分用意したほうがいいよとも。
行動食もすぐに取り出せるように用意しておいた方がいいよと、Kさんから的確なアドバイス。
Aちゃんが、せっかくだから4人で写真を撮ろうと見知らぬ者同士ですが、なぜか強い絆で結ばれた4人(つーか達人Kさんのご好意に頼る素人3人😆)、雪の中記念撮影。
Kさんと隊長は軽アイゼンをつけて、大きなザックを背負ったKさんが先頭で、我が夫いつもは隊長、この時副隊長は最後尾。
30分毎に小休止しますから、と我らを気遣ってゆっくり山を下りてくれました。
靴紐やザックのゆるみなど大丈夫ですか、寒くないですか、水分は1時間に150ccまでしか吸収できないから、適量の水分補給しましょう、3点支持ですよ、ここで行動食を食べましょう、ストックのねじのゆるみを定期的に確認すると、ズボッと防止できるよなど、本当にゆっくり小休止しながら、まるでプロのガイドさんのように親切に先導してくれて、心強かった😊
途中こんな大雪の中を、登って来るソロ女子ひとり、ソロ男子など、みんなに槍ヶ岳山荘付近の状況を、Kさんが丁寧に教えてあげていました。
持ってき飴やお菓子を分けながら楽しく下山☺️
槍沢ロッヂまで無事下りてこられて、ほっとしました。
みんなでお昼を食べて、Kさんがポットに入れてきたお湯でコーヒーまで入れてくれて、美味しい携帯食の羊羹を分けてくれて😆
みんなでYAMAPという登山&地図アプリでつながって、九州在住のKさんが出張の折には、ぜひ都内で4人で飲もうという約束をしました😊
Aちゃんはもう少しここでゆっくりしていくと。
私たちは、バスの時間があるので、ここから急ピッチで上高地まで下山することに。
Kさんは、これから涸沢カールに行って、翌日徳澤経由で九州に帰ると言っていました。
思いがけない出会いに感謝した槍ヶ岳山行でした。
雪が降らなければ、神様のような達人Kさんはテント泊ですから山荘で会うことはなかった。
ひとりで気楽に自分のペースで下山出来たのに、私たちに声をかけてくれて、安全な下山を助けてくれたジェントルマンKさんに心から感謝です。
はよ、都内で飲み会したい😆
データ
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