Kajirinhappyのブログ

おうちごはん、家飲み、山旅、温泉、リモートワーク中の日常などを綴っています。

【太宰治の新婚旅行の地】【蓼科温泉 親湯温泉宿泊記】

一か月以上ぶりに山に行きたくて、登る山も、宿もすべて夫に一任しました。

午後半休を取って、秋の北八ヶ岳に登るべく、蓼科親湯(しんゆ)温泉に宿泊した記録です。

蓼科親湯温泉

到着するまで、山&宿情報を調べる余裕がなかった私。
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こちらは、太宰治の新婚旅行の地であり、明治、大正、昭和初期にかけて、蓼科は文化人らが多く集い、別荘を保有した一大文学保養地だったそう。

文人たちの集いからは、多くの作品や文化が生まれ、それらは蓼科文学として当時の世に知られたそうです。

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レセプション

到着してみたら、期待以上で思わず嬉しい驚きでした。f:id:Kajirin1:20211119213056j:image

クラッシックな家具と、ゆったりとしたスペース。

シャンソンやフランスのカフェでかかっているような曲が流れていました。

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広々としたレセプションからライブラリー&ラウンジまで続きます。

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ライブラリーラウンジ

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広いラウンジには本と絵がたくさん

3万書の蔵書がある『みすずLounge&Bar』


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圧巻の岩波の回廊

『みすずLaounge & Bar』はみすず書房の社主が茅野市出身で、また『岩波の回廊』は、同じく岩波文庫の創業者も諏訪市出身であることから、出版事業を通じて日本の文学、哲学に多大な功績を残し続けていることを誇りに思い、その名を冠したスペースを作りましたと、案内にありました。

この岩波の回廊には感激しました。そしてこれとはまた別に、岩波新書コーナーも当然あって、驚くばかり。

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小津安二郎コーナーと蓼科と文人の関わり

蓼科 親湯温泉は、多くの歌人や作家がぬる湯に浸かり、文学談義を繰り広げた文化人の定宿だったそうです。それらのゆかりの作品や、手紙や掛物などが多く飾ってありました。

ロビーでふと目に留まった『蓼科の文人たちと恋』には、以下のような恋ものがたりが書かれていて、興味深かったです。

お部屋

私たちは5Fのお部屋。

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畳にベット。リラックスできるソファーもいいです。


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客室内にも三島由紀夫全集が!


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作務衣の上下とは別にパジャマの用意もありました。この上に羽織る温かいガウンもおしゃれでした。


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周辺散策

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この白いのは薔薇の雪よけでしょうか
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巌(親湯)温泉はお薬師様が見守る湯

露天風呂

温泉は、武田信玄隠し湯でもある自家源泉。弱酸性のさらりとした泉質でした。

夜の露天風呂は、白樺がライトアップされて、何とも美しい眺めとぬる湯で、いつまででも入っていられそうな心地良さでした。

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露天風呂 (写真はHPから拝借しました)

貸切露天風呂は、チェックイン時に、ロビーにあるボードの空いている時間に、自分たちの部屋番号を書き入れて予約します。

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貸切露天風呂

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女性専用露天風呂 天与の湯

宴どころ みすゞかり

夕食も朝食も大正ロマネスクの扉で仕切られた各個室でいただきます。

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日本酒とワインセラー
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回廊のような廊下を通って個室へ

夕食 蓼科 山キュイジーヌ

個室に案内されると、目を引く鍋と、「和フレンチ」のお皿

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信州南瓜のポタージュ 栗とサツマイモのムースは、パフェのようなガラスの器に入っているムースを自分たちで加えて、取り分けていただきました。

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楽しいお口はじめとポタージュ
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メニューは何とはがきになっていました

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やっぱり地ビールで乾杯

この後長野の白ワインにしましたが、やっぱり地酒飲み比べにしておけばよかったかとも思う。

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目鯛のロースト 焼きナスのソース

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蓼科牛のソテー2種の味わい

肉料理の器はなんとりんご🍎の模様になっていました。

ほぼ満腹なんですが、ここでご飯ものを選びます。

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私は焼き味噌茶漬け、夫はスープカレー

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嶺岡豆腐

八ヶ岳牛乳と葛で作られたもっちりとした嶺岡豆腐は初めていただきましたが、大層美味でした。

 

ぶらぶらとライブラリーラウンジを歩きながら、本を眺めながら、

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ライブラリーラウンジ

バーで一杯いただきたいところですが、明日の山行を考え、早めに寝ることにしました。後ろ髪惹かれるふたり。

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みすずLaounge & Bar

朝食 蓼科 山ごはん

朝食は前夜と同じ個室で。

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蓼科山湧水豆腐の湯豆腐と色々

サラダバーでは、各自好きなものを。
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ショップでは、蓼科のものではなく、美濃焼ですが、旅の記念に自分に小皿を4枚求めました。


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採点 4.2点

【部屋】★★★★4【風呂】★★★★4
【食事】★★★★4
【サービス】★★★★★5
コスパ】★★★★4

 

独断と、私個人の好みに基づく点数です。

施設という項目も追加したほうがいいかなと思えてきました。

施設の項目があったら間違いなく★5つです。

 

女子旅のお客さんが多く、小さいお子さんのいる3世代家族や、カップル、赤ちゃんと若いご夫婦、我らのような中高年夫婦など様々でしたが、女子心をくすぐるお宿と思いました。男性だけの組み合わせは見かけなかったかも。

館内流れるのはフレンチ音楽だし、ちょっと日本じゃないみたいな雰囲気です。

 

温泉も素晴らしく、食事も和フレンチなところが楽しかったし、なんといって蔵書3万冊のラウンジが見事でした。

私達は16:00過ぎに到着しましたが、すでに相当お客さんがチェックインを済まされ、私達の指定された夕食時間は19:30開始でした。

こんなに素敵なラウンジだったら、もっと早めにチェックインして、ラウンジでゆっくりとした時間を過ごせばよかったと反省。下調べは大事ですね。

 

あえて一つ少しちょっと、という点。ラウンジや部屋のお花が造花だったのが残念でした。一方で、これらのすべてを生花にしたら、どれだけのコストがかかるか想像できますから、これはやっぱり聞かなかったことにして下さい。

好き勝手なこと言ってすみません。

 

別の季節に再訪してしてみたい宿でした。

次回はバーで何か飲みたい🍸

明日の、北八ヶ岳、北横岳のトレッキングの話に続きます。

 

 

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